エコキュートのデメリットは湯切れの心配です。一旦、湯切れしてしまうとお湯が出ない状態がしばらく続きます。運悪く入浴中だったりすると最悪です。
エコキュートを使用して5年が経過しますが、湯切れの経験は1度だけあります。知人たちが予定外に宿泊することになったときの1日だけです。
普通に生活する分には家族にあったタンク容量を選んでおけば問題はありません。
先に結論を言ってしまうと3人家族であれば370Lで十分です。
間取りの打ち合わせでエコキュートの容量に悩んでいたとき、設計士から「エコキュートの使い方に慣れてしまえば、4人家族までだったら370Lタイプで十分」との話もありました。
目次
3人家族のエコキュートの使い方
お湯の使い方なんて家庭によって違うよね?コアラさんのお宅では家は370Lで足りるかもしれないけど、うちもそうなのかな?
うちはシャワーをいっぱい使うから370Lで足りるか心配なんだよね…
そうなのです。お湯の使い方は家族の習慣などもあるので1つの物差しでは測れないです。そこでわが家のお湯の使い方を紹介しますので、あなたのご家庭と比較しながら、これ以降を読んでもらえればと思います。
お湯を使う場面は、お風呂、手洗い・洗顔、料理・皿洗いです。
1.お風呂編
エコキュートのお湯を一番消費するのはお風呂です。
お風呂はお湯を毎日入れ替えています。娘がまだ小さいので万が一にでも溺れないように、湯量は160Lとかなり少なめに設定しています。
慣れるまでは湯量が少なくて使った瞬間の「ジャッバーン!」という爽快感はありませんが、湯船にゆっくり浸かっていられるので体の芯から温まります。いまでは少なめの湯量のほうが良いくらいです。
あくまでも節約で湯量を減らしているわけではないので、入浴する前の、洗髪、身体洗いは、シャワーを流しっぱなし状態です。
お風呂好きなので朝晩2回入っています。朝は昨晩の残り湯を追い焚きして入浴してます。
ハウスメーカーからはエコキュートは追い焚きが一番燃費が悪いと聞いています
エコキュートと追い焚きの相性の悪さ、追い炊きがどのくらい燃費が悪いのかは後述します。
2.手洗い、洗顔
年中通して手洗いと洗顔はお湯です。
洗顔はお湯より水が良い言われていますが、いつの頃からか習性化してます。
3.料理、皿洗い、
主な使い方は、お皿を食洗機に入れる予洗いのときです。朝晩の10〜20分くらいですかね。
エコキュートの節約は考えていない
ご覧の通り、お風呂は朝晩、手洗いや洗顔にまでお湯を使っているので、エコキュートのお湯は節約しようといった気持ちは一切無いです。
エコキュートの370Lタイプで足りないと感じたことはありません。
エコキュートの370Lはどれくらいお湯が使える?
使えるお湯の量は370Lではありません!
勘違いしやすいのでもう一度言います。
使えるお湯の量は370Lではありません!
エコキュートの容量=使用可能湯量ではありません。私も勘違いしていた時期がありました。意外と知らない人が多いと思います。
370Lタイプのエコキュートの場合、使用可能湯量は700Lくらいになるそうです。ほぼ2倍近い量になります。
一条工務店で家を建てられた方のブログによると、標準的な370Lエコキュートのお湯使用可能量は700L程度、460Lタイプの場合は870L程度を想定しておくのが良いそうです。詳しくは下記よりご覧ください。
[glink url=”http://www.smarthouse2.com/?p=9307″ title=”エコキュートの消費電力と電気代:湯切れってどのぐらい発生するの? | 一条工務店i-smartで建てるスマートハウス!”]
3人家族の過去一週間の使用量
わが家のお湯の使い方について紹介しましたが、ここでは具体的にどのくらいのお湯をつかっているのか。
エコキュートのリモコンから過去一週間のお湯の使用量を情報を吸い上げましたのでご覧ください。
最高使用湯量は7日前の660Lとあるのですが、この日はお風呂を2回沸かしたためです。それでも一週間の平均値はの一日あたり470Lです。
370Lタイプのエコキュートの最大使用可能湯量は700L、週平均の1日あたりの使用量は470Lなので、十分余裕があることが分かります。
エコキュートのデメリット
エコキュートを使っていて二点だけ弱点だと思う部分があります。
1.エコキュートは追い炊きが苦手
わが家のエコキュートの使い方の紹介で触れましたが、エコジュートは追い炊きが苦手で燃費が悪いです。
毎朝160Lのお風呂のお湯を追い炊きしていますが、この「追い焚き」で、エコキュートで使える湯量がどのくらい減ると思いますか?
その答えを知ると驚くはずです。
なんと160Lの湯量を追い焚きするために180L使っているのです!
三菱のエコキュートは追い炊きによるお湯の使用量を確認できます。
追い焚きしているだけお湯は使っていないのになぜ180Lも?
その理由はエコキュートの追い炊きの仕組みにあります。エコキュートの追い炊きは、タンクのお湯の熱を熱交換器を使って浴槽のぬるくなったお湯に移して温めます。お湯を直接使わずに熱だけを利用します。その結果、タンク内の湯温が下がってしまうのでお湯を作ることのできる量が減ります。
160L追い炊きするに180Lのお湯がいるのなら、お風呂を入れ直した方が安上がりですね。
2.エコキュートの最大の弱点はシャワー
エコキュートの通常シャワーの湯量は毎分10L、節水タイプで毎分8.5Lなので、シャワーの使い方はエコキュートの湯量に大きく影響があります。
お風呂を止めてシャワーに変更すると、3人家族で一人15分使うとシャワーだけで450Lも使うことになります。
シャワーはエコキュートの弱点とも言えますが、少しのエコ意識で使用湯量をかなり大きく節約できますね。
まとめ:エコキュートのサイズの選び方
ここまでの話から「エコキュートの容量は家族のお風呂の使い方に大きく左右される」と言えます。
エコキュートの容量に悩んだら、設置する湯船の大きさ、日頃の追い焚き利用の有無やシャワーの使い方を思い浮かべてください。
そのあたりを考慮していれば、エコキュートの容量を大きく間違えることはないはずです。
エコキュートの容量選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ではでは。