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エコキュートでご近所トラブル?エコキュート設置の際の3つの注意点

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「エコキュートから発する低周波音で不眠や頭痛の症状が出た」

群馬県在住の夫婦が消費者庁に申し出が事の発端でした。エコキュートは年間約50万台のペースで増えています。累計出荷台数は全国で450万台以上にもなるそうです。

一方、普及の裏側では、エコキュートが原因によるご近所トラブルに発展するケースが発生しています。

現在、間取りの設計中の施主の方は、ぜひご一読ください。

目次

エコキュートの低周波音の問題

消費者庁では、申し出のあった18の現場で現地調査を行いました。その結果、原因とは断定はできないが、低周波音が発生する症状に関与している可能性は否定できないとの報告書(消費者安全法第33条の規定に基づく意見[PDF])をまとめました。

症状が発生したとする状況が気になり、消費者安全法第23条第1項に基づく事故等原因調査報告書[PDF]を流し読みしたところ、驚くべき報告がありました。

それはエコキュートの設置位置と症状が発生したお宅との距離です。

相当近い距離なのだろうと予想していたのですが、道路を挟んで17mの距離のお宅、20m以上離れたお宅でも症状が発生しているそうです。

エコキュートと間取りの関係

消費者安全調査委員会が聞き取り調査を実施した事案概要一覧(抜粋)

ちなみに発症された方の年齢は、10歳以下~80歳代と幅広く、年齢が影響することははなさそうです。

エコキュート問題の年齢分布

消費者安全調査委員会が聞き取り調査を実施した事案概要一覧(抜粋)

低周波音問題が発生したときの解決策は?

エコキュートの向きに問題があるのではないかと、3事例について向きを変更したが効果はなく、また移設しても3事例中1事例しか解決しなかったようです。

エコキュート問題の対策の結果

消費者安全調査委員会が聞き取り調査を実施した事案概要一覧(抜粋)

現時点では、エコキュートの低周波音による不眠や頭痛と言った症状の発生を根本的に防ぐ対策は見つかっていません。

ご近所トラブルから裁判に発展した事象では、メーカー負担でエコキュートから電気温水器に替えて和解となりました。

電気温水器は電気で温めたヒーターでお湯を沸かします。エコキュートと比べると電気代は3倍になるそうです。施主側からすると解決したとは言いづらい苦渋の選択だったのではないかと想像します。

一度トラブルに発展すると関係改善は難しい…

不眠や頭痛の症状に毎日のように襲われてしまうと、正常な状態でいることは困難です。ましてやお隣さんのエコキュートが原因であれば、ご近所トラブルに発展することは避けられません。

以前、朝日新聞で取り上げられた記事が忘れられません。古い記事のため削除されたので引用します。

現在は症状が治まったという会社役員の夫(53)は「寝ることが闘いのような毎日だった。お隣さんとはいまも険悪な関係になっている」と話す。

一度、関係がこじれてしまうと修復は難しいようです。

エコキュートの設置場所で3つの注意点

寝室の位置から15m以上離す

普段、生活しているときは生活音でエコキュートの低周波は気にならないと思われます。一番気になるのは寝ているときです。

低周波の音は一度気になると耳についてしまい、気になって眠れなくなった経験があると思います。エコキュートの低周波も同じです。

寝室から15m以上離れた場所にエコキュートを設置するように心がけましょう。寝室というのは自宅だけではなく、ご近所さんの寝室位置も重要です。

エコキュートの振動を抑える

低周波音が発生する原因はエコキュートの揺れと言われています。エコキュートの揺れを抑えることができれば低周波音を防ぐことは可能です。

エコキュートに防音シートを貼る、エコキュートを防振ゴムの上に設置するなど、ハウスメーカーに相談してみるのも有効です。

ダイキン製のエコキュートであれば、4000円くらいで販売されています。後々、ご近所トラブルに対する保険と思えば安いですね。

壁から離して設置する

エコキュートが壁に近すぎると、音が増幅してしまうそうです。そのため壁から距離を取ることが必要です。低周波音が出る場合は、多めにスペースを空けるなどが必要です。

ご近所との交流を大切にしましょう

先ほど、3つの注意点を列挙しましたが、低周波音を抑えるための対策で、現時点では抜本的な対策はないようです。

今後、エコキュートのトラブルは増加すると推測します。

発生件数が増加していくると、先述した和解事例のように、メーカーが移設や入替費用を負担してくれるとは思えません。出来る限り低周波音を抑える対策を実施しおくべきです。用心しすぎることはありません。

都市ガスの通っていない地方では、多くの家庭でプロパンガスを利用しています。都市ガスに比べて、かなり割高なのです。リフォームや建て替えを機にエコキュートにされる家庭が多いです。地方ではエコキュートの普及が今後も進むと予想されます。

施主ができる対策としてはご近所と交流を大切にすることです。

万が一、トラブルに発展した場合でもご近所とコミュニケーションが取れなければ、自体は悪化の一途をたどるからです。また土地探しの際には新参者に優しい町内会を選ぶことも重要なのかも知れません。

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一刻も早い「エコキュートから低周波音の問題」の根本的な解決策の究明が望まれます。

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