高性能樹脂サッシ(複層ガラス)には、2種類のタイプがあります。
「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」です。たとえば一条工務店の場合、断熱地域区分によって断熱タイプと遮熱タイプに分かれます。
この記事では樹脂サッシのタイプ別の特徴紹介と断熱地域区分の調べ方を説明します。
目次
断熱地域区分ってどうやって調べるの?
全国規模のハウスメーカーであれば、設計中に渡される仕様書や図面に記載があります。たとえば一条工務店の場合は断熱地域区分はCAD図面や電気図面とセットで渡される仕様書に記載されています。
まだハウスメーカーから提示されていない、もしくは確認している場合は、フラット35のサイトに断熱地域区分の一覧表がありますので参考までにご覧ください。
Ⅱ地域以北のいわゆる寒冷地と呼ばれる地域は断熱タイプ、Ⅲ地域以南の比較的温暖な地域は遮熱タイプになります。
ハウスメーカー独自で断熱地域区分を設定している地域もありますので、営業さんに事前確認しておくのがベストです。
断熱タイプは冬に強い!
断熱タイプの樹脂サッシは、主に寒冷地に採用されます。「冬に強い」タイプのサッシですね。
室内の暖かさを逃がさない作りになっています。そのため暖房器具の熱を室内にとどめてくれるので暖かい生活ができます。
その反面、外からの熱を吸収してしまう性質があるため、日差しの強い夏は暑くなります。
遮熱タイプは夏に強い!
遮熱タイプの樹脂サッシは比較的温暖な地域に採用されます。「夏に強い」タイプのサッシです。
太陽の日差しによる熱をさえぎる作りになっています。そのため冷房を常時稼働させている地域であれば節電効果もあります。
その反面、室内の熱を放出してしまう性質があるため、床暖房やストーブで暖めても窓から逃げやすいです。
断熱タイプの樹脂サッシは夏の朝日すら暑い(体験談)
家を建てるとき、気持ちの良い朝を迎えられる家にしたいという考えから、朝日が差し込む東側のキッチンを設置しました。
ご覧の通り、柔らかな朝日がそそぐ自慢のキッチンだったのですが、夏は、その朝日すらがとにかく暑いです。
わが家はⅡ地域に該当しているため断熱タイプの樹脂サッシを選びました。「暑い」ではなく「熱い」とすら感じるくらいです。近頃は夏の日差しが暑くなる時期はこの窓に設置したハニカムシェードを閉めきってます。
今となってみれば、樹脂サッシのタイプを細かく指定できるのであれば、この窓だけは遮熱タイプの樹脂サッシを選びたかったです。
ちなみに南向き吹き抜け窓も暑いです。詳細は下記をご覧ください。
たかが窓、されど窓、家づくりって奥が深いですね。
ではでは。