住宅ローンの審査に落ちた、減額承認だったといった話を聞くと、予算を決めずに家づくりを開始してしまったのかな?と思います。家づくりを始める前に、必ず「予算を決める」ことが鉄則です。
この記事では予算を決めずに家づくりを始めるリスク、陥ってしまう状況を紹介した上で、予算を決めるための便利なツールを紹介します。
目次
審査落ち、減額承認が意味するものは?
「審査に落ちたから…」
「借入金額が減額されたから…」
別の金融機関に申し込む?
ちょっと待ってください。それは危険です。
「審査落ち」「減額承認」の判定は、あなたが思っているほど軽いものではありません。審査した金融機関に「申請のあった金額では、住宅ローン破綻する可能性が高い」と判断されたのです。
いや、生活を切り詰めれば返済できる!と考えているかも知れませんが、金融機関の審査では、生活レベルまでは判断しません。あくまでも、一般的な生活を想定した上で、将来にわたって問題なく返済できるかどうかの判断だからです。
別の金融機関に審査の申し込みする前に、一度、第三者の評価を冷静になって受け入れることが大事です。住宅購入の計画を最初から見直す良い機会だと考えるべきです。
予算なき家づくりは、まさに「夢の家」
「一生に一度のことだから」
「後から変更できないから」
家づくりでは、お金に対する意識が緩くなりがちです。無くても困らないようなオプション、背伸びした大きな間取り…、心当たりはありませんか?
住宅と土地の購入の場合は4334万円(2019年統計)でした。頭金の平均が1250万円ですので、借入金額の平均は3100万円程になります。3100万円なんて言われてもピンとこない金額です。どうしても金銭感覚に狂いが生じてしまいます。
金銭感覚に狂いが生じた状態で家づくりしてしまうと、気が大きくなってしまい妥協なき希望の間取りになります。予算に関係なく夢を詰め込んだ家、まさに「夢の家」です。この状態の設計で住宅ローンの審査に望んでしまうと、審査落ち、減額承認が待ち受けているだけです。
こういう事態に陥るの前に、あなたの暴走を止めてくれる営業さんなら良いのですが、世の中には怖い営業さんもいますのでご注意あれ。
予算が決まって、初めて家づくりのスタートラインに立てる
まずい、予算を考えずに家づくりしているかも…
気が付いたなら、まだやり直せます。
やり直すには、まずは予算をきめることです。間取りの話は後回しです。現状の家計を振り返って、毎月、無理なく返済できる金額を導き出しましょう。毎月の返済可能額を把握できれば、住宅ローンで借りるべき金額が決まります。
たとえば、イオン銀行のローンシミュレーターを使えば、毎月の返済額から借入期間別の借入金額の目安が分かります。
シミュレーターで導き出された借入金額と貯蓄額(頭金として使える)を足したものが、予算となります。この予算が決まって初めて家づくりのスタートラインに立てたと言えます。
予算ありきの家づくりができていれば、住宅ローンの審査に恐れることはありません。無理のない堅実な借入金額であれば、審査が厳しいと言われるネット銀行の審査にも期待が持てます。
ネット銀行系は住宅ローンの審査が厳しいだけあって、勝ち取ったときの低金利や各種サービスのメリットには素晴らしいものがあります。